ドラマセラピーについて4:言葉を使わなくてもドラマセラピーはできる


ドラマセラピーについて3からの続きです。)


なんで留学しようと思ったんですか?

よく聞かれるのですが、留学しようと決めた理由は大きく2つあります。

1つはドラマセラピーの本場(というか学会などがあり、中心となっているところ)は、北米かイギリスなのです。

ドラマセラピストの公認資格を得られるのも北米か、イギリスです。

本場で学んで、しっかりと体にドラマセラピーをしみこませたかったし、何よりもプロとして必要なものを中心となっている場で得たかったんですね。



a0349188_07243674.jpg



「資格なんてなくても、そのままできるよ。教師の経験だって、アカシックレコードでセッションだってしているんだから、人を指導できるよ。」

私が留学をすると決めた時、そう口にした方もいました。

が、、、

私はそうは思えなかったんですね。

心を取り扱う心理療法は、とても繊細で深い領域です。

教師やアカシックレコードリーダーとしてのスキルや体験は、もちろん大きなヘルプにはなります。

でも心理療法家として必要なものがあることは、ジョイ・ラボラトリーをしながらも感じていたことでした。

ジョイ・ラボラトリーというのは、私が行っていたドラマセラピーの要素を盛り込んだワークショップです。

留学前に3回ほど開きました。

ある一定のところまでいくことはできました。

が、「その先」にいくには至らなかったんです。

私の中には山のように質問があり、知りたいことも山のようにあり、、、

それに答えてくれる専門的な場所が必要でした。



a0349188_07251748.jpg



2つ目は、外国で学び、自分とは違うバックグラウンドの人々と一緒にやっていくという経験がしたかったからです。

生まれてから半世紀近く、ずっと日本という単一国家の中で暮らしてきた私は(旅行こそ各国を訪れましたが)自分の視野をもっともっと広げたかったんですね。

なぜなら、、、

「ドラマセラピーをやる!」と決めた時に浮かんできたのは、とてもダイナミックなビジョンで、、、

世界各国の様々な人々の顔と宇宙に浮かぶ地球のイメージ。

子供も来年は大学生という年にさしかかり、そろそろ私が手を離しても大丈夫な年になっていました。

夫は私の新たなチャレンジを聞くと、「本気でやりたいなら、悔いなくチャレンジすればいいよ。その代わり、全て自分で責任をとること。」と、言ってくれました。

認知症が進んでいる母と、体力が弱くなっている父の事は心配でしたが、妹がそばにいてケアをしてくれているのも有難いことでした。

日本を出ていくタイミングは今しかない。

そう思ったのです。



a0349188_07260585.jpg



アメリカで学ぶべきか、イギリスで学ぶべきか?

どうしようかと決めかねていた時のこと。

当時高校生だった息子が所属していた吹奏楽部が、アメリカの東海岸で創立者の墓前演奏会を開くことになりました。

様々な経緯で私も同行することになったのですが、NYにある米国聖公会の大聖堂での演奏あと、探していた場所に行きつくための道がわからず右往左往していたんですね。

その時、大きな図書館が目に入り駆け込みました。

「ここに行くためには、どうしたらいい?」

受付の黒人の男性は、中にいた司書の女性にもコンタクトを取ってくれて、懇切丁寧にアドレスを教えてくれました。

「本当に、ありがとうございました!」

そう言って建物から出た瞬間、突如わかったのは、、、

ーあ!私、ここで勉強している。ここに来るんだ。

名前を確かめると、、、NYU(ニューヨーク大学) !!!

NYUにドラマセラピー学科があるのは知っていました。

JDTIのWSに参加しているうちに親しくなったRieちゃんが、NYUで学んだことを教えてくれたからです。

さらに驚いたのは、、、

NYUでドラマセラピー学科の学部長のロバート・ランディ教授は、ロール理論&ロールメソッドの提唱者だと知ったこと。

私がずっと感じていた「人の中には、動き出していない別のキャラクターがいて、きっかけを与えるとそのキャラクターが動きだす。」ということをドラマセラピーとして実践している方だったのです。

しかも、、、

NYUのドラマセラピー学科は、教育学部のもとにあるのだと発見!

私の教師としてのキャリアが全て活かせ、強みになる!そう確信しました。

実はドラマセラピーという学科、アメリカの中でも、そう多くはありません。

心理学部の中に入っているところもあれば、芸術学部の中に入っているところもあります。

教育学部の中に入っているのはNYUだけです。

ロバートとの繋がりの深さもアカシャからの情報で分かりました。

今まで何度も出会っていて、家族として一緒に生きていた事もたくさんある方でした

イタリアの中部でも、そしてギリシャでも、、、


a0349188_07245826.jpg


人と人との縁って本当に不思議です。

自分が決めてきたことを行うために必要な人のところには、こうして必ずたどり着けるようになっているんですよね。

それからの1年半は、嵐のようでした。

仕事の合間に受験勉強をし、留学の準備をすすめ、英語教室を閉鎖し、家の中からドーッと様々教育関係のテキストなどが消えていき、、、

絶対に無理だろうと思っていた物事が、まるで魔法のように次々と解決されていき、、、

書類審査を通過し、二次審査のオーディションの合格通知をもらったのは2016年の3月3日。

ずっと昔から50歳になった時に、どうやら大きな人生の転換期が来るんだなということは知っていましたが、まさかこんな形でくるとは、、、

そして、その年の9月に私はNYUのドラマセラピー学科に入学したのです。



a0349188_07343875.jpg


クラスメイトに同年代のバーバラがいたのは、すごくラッキーでした。

男の子を育てているというのも、嬉しい共通項!

さらに、イスラエルから来ている留学生のカーリーンとの出会いは、私にとってロバートに出会ったのと同じくらい大きな出来事でした。

カーリーンはイスラエルではプロのサイコドラマ セラピストとして活動していたのですが「世界で使える資格を手にいれるために」アメリカにご主人と来たとのこと。

一目会って、すぐにピンと来る人っているんですよね。
私だけでなく、それは彼女も同じだったようです。

すぐに私たちは、哲学やスピリチュアリティやアカシックレコードなどについても様々な話題を話し合える仲になっていきました。



a0349188_07411297.jpg


肝心のドラマセラピー学科の授業は?というと、、、

大きく分けて3つのタームがあります。

まず第1はリサーチャーとしての学びの期間。

第2は、現場でセラピストとしての体験を積んでいく期間。

最後の3番目は、芸術としてのドラマセラピーを追求していく期間。

最初の1年間は、ほぼリサーチャーとしての期間です。

読んでも読んでも終わらない課題読書の山と格闘し、書いても書いても終わらない課題レポートの山と格闘し、

初めて知るドラマセラピーの手法のレクチャーを受け、実践し、自分の中に取り込んでいくという毎日。

こんなに多くの手法があるなんて、、、と、目を白黒させながら必死でついていきました。

授業は1週間に4コマですが、宿題の量が半端なく多いので5つ以上とったら死にます。(ほんと!)

最初の学期は、どっぷり異文化社会での暮らしの洗礼を受けました。

何度も旅行では訪れていたニューヨークですが、旅行で訪れるのと暮らすのとでは大違い!

自分がいかに何も知らないかということを、まざまざと知らされた学期でもありました。

思うように自分を表現できないことに苛立ち、小さなことに傷つき、うまくいかないことを全て言葉のせいにしていたと思います。

ー英語の教師をどんなに長くなっていたとしても、やっぱり母国語のようにはうまくいかないものね。

授業は全て理解できるし教授の言っていることは全てわかる、、、

なのに、なぜかクラスメイトたちと今一つ心が近づいていかない、、、

その理由を「言葉」にして、自分を納得させようとしていたんですね。



a0349188_07340230.jpg


その思い違いに気づいたのは、ある日のロバートの授業での出来事でした。

グループに分かれて即興の創作ストーリーを作っていたんですね。

私は突如ロバートによばれ、自分の作ったストーリーの主役をやるようにと言われました。

え?
なんで私?

本音を言えば、私は主役などやりたくなかったんです。

もっと言えば、何もやりたくなかったというのが正解。

なぜなら、自分の言いたいことが一体どれだけ即興で言えるのか、まったく自信がなかったからです。

ロバートは続けてこう言いました。

「いい?全て無言でやってみてごらん。」

は?
無言で?!

グループメンバーたちは、他のキャストになってスタンバイ。

もう、やるしかありません。

私は無言で、そのまま演じ始めました。
他のキャストも無言です。

目と目を見つめあって、
相手の呼吸を感じて、
自分の気持ちを目とジェスチャーだけで伝えて、
相手の伝えていることを目とジェスチャーだけで感じて、

時には静止して、
時には撥ね付けあって、
時には自由に踊り回り、

ものすごく深く濃いやりとりを交わしながら物語は進んでいき、、、
ドラマの世界の中に埋没していく自分を感じました。

気がつくと物語は終わり、クラスメイトたちからの拍手の音が聞こえました。

終わると、ロバートは私にこう言いました。

「わかったかい?
君が今、どんなに深く濃厚なストーリを紡ぎだしたのか。
どんなに多弁にやりとりをしていたか。
言葉はいらない。
なくてもいいんだ。
言葉がなくても、君はドラマの中で君自身を表すことができるんだよ。」



a0349188_07431050.jpg


このロバートの言葉は、私にとってはイナズマでした。

まるで脳天から電流が突き抜けたかのよう。

ロバートは全て見抜いていたんです。

そして、あえて私に無言劇をさせたんですね。

沈黙の中で行われたグループメンバーとのドラマの中で、私は胸の中のチクチクしていた痛みが消えていくのを感じていました。

ドラマの持つ力。

導き手であるドラマセラピストの力。

それを、まざまざと感じた体験でした。

ーそうか、言葉のせいにしたかったんだな。

そう気がついたのは、しばらく経ってからのこと。

ー本当は、相手と関わることを怖がっていたんだね。
ー不安だった自分の気持ちを、言葉のせいにして隠したかったんだね。

いい年をして、おっかなびっくりだった自分に泣き笑い。

この体験は1つの大きな転機でした。

「言葉が大事だ」という人はたくさんいますよね。

そうです、本当に言葉で伝えることは大事。

でも、それは「言葉じゃないとダメだ」という事とは別物です。

「目と目で会話するとか、以心伝心というのは日本人だからできることだ」という人がいます。

確かに、日本人同士だと早いのかもしれません。

でも、それは「自分とは違う人種の相手と目と目で会話できないとか、以心伝心はできない」という事とは違います。

言葉が一番では決してないんです。

そして、言葉を抜きにしてもドラマはできるんです。



a0349188_07442326.jpg


この経験は、のちにインターンシップ先で出会う緘黙症(言葉を発しない症状)の子供や、失語症や聾唖の大人の方々、また英語がうまく話せない移民の方々とのドラマセラピーで生きてくることになります。

他にも、ドラマセラピーには、言葉を使わずに表現していく様々な手法(スカルプティングなど)がありますが、大事なことはテクニックではなくて。。。

「ドラマには〇〇しないといけないという決まりなど何もない」

という事を分かっているかどうかなんですね。

そして、この時の自分の体験は、もう1つ大事なギフトを与えてくれました。

それは、、、

どれだけマイノリティグループに所属する人々が、言葉に対して恐怖や不安を持っているかという事を身を持って知れたことです。

教師として関わっていた時の、何人かの生徒たちの顔も浮かびました。

吃音のSちゃん、思うように喋れない自分がどんなに歯がゆく辛かったことだろう。

中国からきたKくん、言葉がみつからず、クラスのみんなとの話題についていけず、どんなに苦しかっただろう。

私は、あの子たちのことをわかっているつもりでいたけれど、、、

本当は何もわかっていなかった

そして、今ようやっとそれが分かったんだ。

そう気付いたんです。

このとき初めて、「アメリカでこうして体験していることの全てに対して感謝しよう」という気持ちになったんですね。

この経験がなかったら、私は一生そこに気がつかなかったでしょう。

全てのマイナス体験は、セラピストにとっては宝物なんですよね。

「全てのマイナス体験、ばんざーいだよね。」

そう思えるようになったのは、いっぱい悔しい思いをして、いっぱい泣きべそをかいた最初の1学期の終わりのことでした。


(ドラマセラピーについて5へ続きます。)


ドラマセラピー1日ワークショップ第二弾・7月の初旬に発表します!
9月の初めの予定です。




夏の一時帰国セッションのスケジュールはこちらですCLICK

NEW!ドラマセラピーを入れた新メニュー! 44人限定モニター価格CLICK

ドラマセラピーの1日ワークショップを日本で開催しますCLICK

チャネリング講座7月の連休に日本で開講しますCLICK

イシリス33メソッド養成講座 7月〜9月日本で開催しますCLICK

●OSHO 禅タロット講座:2018年 7/7日本で開催します→ CLICK




★HPはこちらです↓

「生まれてきた喜びを感じながら生きていくために」


アカシックリーディング+ドラマセラピー&潜在意識の変換イシリス33メソッドのセッションを行っています。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


★ナオミの秘密の屋根裏部屋はこちらです→ CLICK!


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



































[PR]
by Felicia4u | 2018-07-02 07:17 | ドラマセラピー
<< OSHO禅タロット講座ご感想 セッション&講座お申し込み状況 >>